東谷ズムとは・・・
東谷は、川西市の北部、里山への玄関、信長ゆかりの山下城跡、秀吉の多田銀銅山の製錬で栄えた町でした。大正2年に能勢の産物輸送と妙見宮への参詣者を運ぶため、能勢電鉄が開業したことにより、周辺里山地域より産物、人、文化が集まり、大正の頃は、銀行、証券会社、芝居小屋、ダンスホール、カフェ、ビリヤード場などが立ち並ぶ華やかな町でした。そんな東谷地区の歴史や地域資源を、地域住民と一緒に再認識しながら、地区内外、市内外へ情報発信しようとする試みです。
そのひとつの方法として、最も華やかだった大正時代をコンセプトに「歴史」「アート」「音楽」で彩るイベントとして、年1回、川西市郷土館をメイン会場に開催されています。平成28年度で5回目を迎えることから、川西市商工会パイロットプロジェクトの支援を受けて、イベント開催だけでなく、東谷地区の歴史と現在の情報を発信するためホームページを開設したり、イラストマップ作成やお土産物の開発など地域資源を掘り起こしたり、東谷の歴史や習俗をアーカイブ(収集・整理・保存)するなどの年間を通じた活動をはじめています。
はじまり
川西がもつ可能性(人・観光資源・地域)を最大限に活かし、人がつながり、まちがつながり、『自慢できるまち、多くの人が訪れるまち』川西を目指し、川西市の中心市街地にある中央北再開発地区(キセラ川西)で「かわにし音灯り」というイベントを市民主体で開催しているグループ「街はカーニバル!!プロジェクト」(通称:街プロ)の東谷地区出身メンバーが中心となり、東谷地区の商店主さんや東谷の郷土史を調べている住民の方、自治会やコミュニティの会長さんに対し、『川西能勢口駅周辺の中心市街地や源氏発祥の地である市中部の多田、東谷を通り越して最北部で日本一の里山と言われる黒川地区では、行政が主導して、人が集まるイベントが開催してPRしているのに、素晴らしい歴史や地域性を持つ東谷地区では目立った情報発信がなされていないので、東谷を知ってもらうイベントをやりたいので協力してください。』と企画案を持ち込んで協力を呼びかけたことが始まりです。そして、同じく行政へも企画提案をした結果、川西市より観光振興の補助金がいただけけることとなり、イベント開催に向けて大きく動き出しました。
実施体制
東谷地区の歴史と深い関わりのあった能勢電鉄株式会社様や、東谷地区に佇む国登録文化財である川西市郷土館の館長さんはじめスタッフさんやその管理者である教育委員会のご協力ご後援をいただき、企画立案者である街プロから3名、東谷の老舗商店主さん2名、メイン会場となる郷土館周辺の下財・山下の自治会長、東谷小学校区コミュニティ推進協議会会長、地域住民の方数名の方々で、【ヒガシタニズム実行委員会】を立ち上げました。今では、各実行委員が必要に応じて呼び掛けた方々も加わりながら、徐々に広がっています。
第2回開催時より、実行委員会とは別に、地域住民の方、東谷ズムに興味や関心を持っていただいた地域内外、市内外の方、東谷出身者により、【東谷ズムサポーターズ】(通称:ズムサポ)をつくり、実行委員会と並行しながらミーティングを開催し、主にはイベント当日のスタッフとして強力な助っ人となっています。常にオープンにして随時サポーターを募集しています。
平成28年3月
ヒガシタニズム実行委員会